U理論 【第3章】 ~学習と変化の四つの層~ #Ureading
土曜日朝は #Ureading ♪ 第3回の3/16は第3章を読みました。
この章のテーマは、
「出現する未来から学ぶ」という意識の領域(アテンションフィールド)へ、
「集団として移行する」にはどうしたらいいのか。
『私が焼け落ちる農家の前で経験したことを、集団として経験する必要がある』(p.91)
『毎日家族の農家を一件焼かないでも変容させる方法はないだろうか』(p.82)
第3章では、
・未来からの学習とは、物質と精神の統合であること
・集団で学ぶには、メンバーが組織に対する主体性を取り戻すことが必要であること
・そのためには実践が大事であること
の3つくらいまでが指摘されて、次章からをお楽しみに。な感じで終わっています。
■学習と変化の四つの層
第2章でも出てきた組織学習の話から再度始まります。
「出現する未来から学ぶ」レベルは、
1.リアクション(反応)
2.リ・デザイニング(再設計)
3.リ・フレーミング(枠組みの再構成)
4.プレゼンシング(再生成)
ダブルループラーニングは過去に学び、レベル3のリ・フレーミングをする。その方法はすでにたくさん提示されている。
では、レベル4の組織学習をするには一体どうすればいいのか?という問いが提示されてます。集団で、未来から学ぶ。
ダブルループラーニングと、プレゼンシングの違いは、先週、第2章の感想文 http://careertantei.hatenablog.com/entry/2013/03/10/234416 で迷い込んだ部分です^^;
でもそこはちょっとスッキリしました。
今、組織の外にある環境は、すでに「過去」の何かの結果。
外部環境に学んで適応することを考えている時点で、「過去に学んでいる」にすぎない。
そして環境の複雑さ・変化の速度は増していて、もう「未来に学ぶ」ことでしか組織は環境に適応しつづけることができない。
未来を予測するには?視座を内側に向け、物質と精神を統一し、豊かな体感が「知っている」ことに学ぶ。
次の世界は、私達が作るもの。私達の根源が求めるものに耳を澄ませば、世界の行先を知ることができる。
・・・あってるかな??
■「あなたの仕事の根底にある問いはなんですか」
だから、オットーは「集合的な行動の源(ソース)」を探すことにした。
革新的な思考をする思想リーダーへのインタビューシリーズ。
『「あなたの仕事の根底にある問いはなんですか」』(p.86)
この質問、しびれました。
そして面白いですね。リーダーのソースに迫る質問をしたところ、そのリーダーたちは、集団のソースについて語ってくれた。と。
『物質(マター)と精神(マインド)の再統合』(p.87)
『私たちは、組織を私たちの外側にある別個の存在として物質であるかのように作り、そして今度は自分たちがその組織の囚人になってしまうんだ』(p.88)
組織への参加者が、自らが主体であるという感覚を取り戻すこと。
「未来からの学習」をどう行えばいいか。という命題はここで一歩、メンバー一人ひとりへの具体性を獲得したようです。
■学習の2つのソースとタイプ
そしてもう一つの具体化のヒント、アクション・リサーチからの示唆。エドガー・シャインの答え。
『ある1片の知識が真実かどうか、どうしたらわかるのだろうか/
「自分の知っていることが現場の様々な実践者の役に立ったとき―その瞬間が自分が知っていると確信できる時だ」』(p.90)
思考を開き、心を開き、意志を開いて、自分を試すこと。
さて、どうやったら集団で気づくことができるか。続きを読んでいきましょう^^