U理論 【第4章】 ~組織の複雑さ~ #Ureading
土曜の朝は #Ureading ♪
明日3/30は第5章なので、わたしの読書は一週遅れ。
ちゃちゃっと第4章の感想を書いて次へ行きます。
■出現する複雑性
出現する複雑性(非連続な変化、未知の問題とステークホルダー)に対するアプローチは、「プレゼンシング」と「プロトタイピング」であることが述べられています。
センシング:自分の内面からものを見ること。
↓
プレゼンシング:思考と心と意図(意志)を開くことによって、ものごとをソースから見ることの出来る状態
↓
プロトタイピング:頭と心と手を統合し、実行することで未来を探る行為
状況(コンテクスト)の激動があるからこそ、「U」の右側、出現する未来から学びリードしていく必要性が出てくるのだ。(p.94)
ダウンローディングを排除して、ありのままの世界を観察し、きっとこれが未来だと思う直観を信じて、それをさっさと形にして、実行しつつ未来を探っていく。
そうだろうなぁ、って感じがします。ソースとか難しいこと言わなくても、きっとそうだろうなぁ。
■「何を」(製品)→「どのように」(プロセス)→「どこから」(源・ソース)
この『経営の環』は秀逸ですねー。
経営の環は有機的な呼吸とでもいうようなプロセスを表現している。
深く息を吸い、そして吐くことによって組織の場の全体性と健全性が保たれる。
息を吸い込むと、意識は行動から行動を生み出している意識・意図の源へと遡っていく。
一方、中心で生じたものはすべて吐き出されて、下流の経営や組織の場に反映される。(p.99)
重要なのは/リーダーシップや組織の場全体を、中央の意識や意図の源に根を下ろし、それによって絶えず新しいものに変化していく一つの生命体と考える、ということである。(p.99)
わかる、わかるよ!でもむずかしいよ、、、
結局、機能間・階層間のコミュニケーションなんでしょうか。
でも実のある話をするには工夫が要りそうです。
■明日のコアコンピタンスとチャンスを感じる力
ゲイリー・ハメルがさらっといいことを言ってる。
知の源は、企業の周辺にあって眠っているイノベーションやアイデアを活用することで生まれるのではないかと考えた。そこで、組織の枠を超えて、顧客やパートナー、永劫の最前線にある社員までを含めた戦略の構築を提唱した(p.100)
このあたりも、経営の輪の呼吸の一つの方法でしょうかね。
■空白のキャンバスでリードする
リーダーシップとは、より大きなコンテクストである活動の場を創り出し育む―共通の土壌を豊かにする―ことだ。(p.107)
「私の役目は、チームが変化の激しい業界で新しく生まれてくるチャンスを自ら感じ取りつかみ取れるように、環境を整え、最初のプロセスの援助をすることです」(p.109)
白いキャンバスではあまりにも不完全だ!/確かにその通りだが、その不完全さそのものが重要なのだ。(p.109)
そう。不完全力!
この場合の空白のキャンバスは、ビジョンや戦略、戦術を上位者が一方的に提示しないっていうことなんでしょうか。
創造的リーダーシップ論の文脈でもあるのかな~
※創造的リーダーシップ…フォロワーとの相互依存的な関係を重視することで、むしろ積極的にフォロワーの信頼やニーズ、価値をリーダーが望む方向に入れ替えようとするリーダーシップ
■顧客との関係性の3つのモデル
顧客との関係性も、プッシュ→プル→プレゼンスへ。
この背景に、世界観、経営のマインドセットがあるという見方がいいですね。
プレゼンスの価値観は
世界は私たちが参加しようと決めたとき立ち現れる(自己=共創造の源)(p.113)
■何が欠けているのだろうか
すべての主要な関係者が一同に介し、生産的な会話を交わすことのできる「組織横断型の場所」が欠けているのではないだろうか。(p.114)
お、絞って来ましたね。
続きが楽しみです。