積ん読解消月間(1)ミル『自由論』
春休み、積ん読解消月間ということで。
はたして続くでしょうか(^-^)
- 作者: ミル,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/12/07
- メディア: 文庫
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ミルの『自由論』
第三章 幸福の要素としての個性
だけ拾い読み。
他の人の自由を制限しない限り、個人に最大限の自由が認められるべき。というのがミルの基本的な主張ですが、この章ではとくに行動の自由について語られます。
慣習がどれだけいいものだとしても、それが慣習だという理由だけで従うのでは、個人は選択をしていない。選択をしなければ個人の能力は使われない。心や思考も、筋肉と同じで、使うことで鍛えられる。
これ、わかりますー。無意味に逸脱しちゃう理由かもしれません。
慣習に従うことに慣れてしまうと、たとえ趣味であれ、他の人はどうしてる?としか考えなくなると、ミルは指摘しています。自分がなにを望んでいるかさえわからなくなってしまうと。
一方で、過剰な情熱や動機は、それをもたない多くのひとには理解されないし警戒されもする。でもそれは、美的なものや道徳的なものに注ぎ込まれることも当然あるし、未来の適応的な慣習になりうる可能性でもある。
そういう、良さ、を興味がない人に理解させないと、現代では集団の力が発揮されやすい規範の方が優先されてしまうと。
そうかもしれないですねー。
天才の重要性や彼らに自由を許すことが必要であることを強く主張しつつ、フツウのひとにもそれは重要だとミルは言います。
人の心や体がうれしいと思う条件は多様なのだから、なぜ生活を自分で選ばないのか?と。
社会の慣習はその社会をつくった多数派にとって心地よいようにできているだけである。
…ですよね。。
自分の心と体にいちばん快適な生活様式を、慣習にとらわれずにみつけていきたいです(^-^)