いまここノート

いまここの記憶

積ん読解消月刊(5)くまのプーさんと一緒に「ほんとう」を考える2冊(『菜根譚』・『老子』『荘子』)

 原典は難解で…プーさん助けて!

かわいいイラストで古来の教えをポップに紹介。

くまのプーさんの世界観と妙にマッチしています。

いくつか紹介しますね。『心がふっと…』の方がより好きでした。

くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉 (PHP文庫)

くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉 (PHP文庫)

 

 大きな花は、みんなの力で:

 力で咲かせた花は、すぐにしぼむ花瓶の花。

 てがらで咲かせた花は、捨てられる鉢植えの花。

 葉っぱがしげる大きな花は、たくさんの人に支えられて咲いた野山の花。

「できる」よりも「できない」がいい:

 こころをのびのびさせるには、なにかを始めるよりも

 いまやっていることを減らした方がいい。

 できる人よりも、できない人のほうが

 人間の「ほんとう」に近いんだ。

すべてのものは、同じこと:

 世の中にあるすべてのもの、こと、気持ちは

 ちがうようにみえるけれど、実は同じ。

 わける必要もなければ、えらぶ必要もない。

 同じひとつのことなんだ。

くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉 (PHP文庫)

くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉 (PHP文庫)

 

 水のようにしなやかに:

 水みたいに生きるのがいちばんいい。

 すべてのものにうるおいを与えながら、

 なににも逆らわず、いやがりもしないで

 身をまかせて流れていくよ。

いいリーダーは空気みたいに:

 いちばんいいリーダーは、みんなから

 その存在を意識されないもの。

 ほめられることも、怖がられることも、

 みくびられることも、必要ないんだ。

やわらかいものが、いちばん強い:

 いちばんやわらかいものは、

 いちばん固いものを思い通りに動かせる。

 形のないものはどこへだって、

 自由に入りこむことができるから。

便利なだけがいいわけじゃない:

 加工がしづらくて、使い道のない木は

 切られることもなく、大きく育つことができる。

 人にとって役に立たないものだからこそ

 最後まで生き抜くことができるんだ。