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いまここノート

いまここの記憶

積ん読解消月間(20)エドガー・シャイン『人を助けるとはどういうことか』

読書記録

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

「よかれと思ってしたことで、相手を不機嫌にさせてしまった。」
「助けて欲しいという簡単な一言がうまく言えない。」
そんな経験が誰にもあると思います。なぜか身近な人であるほど余計に。


コンサルタントを雇って報告書を書かせたが、実行されずにキャビネットの引き出しの中。」
「いくつもの病院を回るがどの医者も不安な症状の原因を解消してくれない」
ビジネスの現場でも、支援者とクライアントはいつもすれ違っています。


支援する側にも、支援される側にも、準備が整っていることが必要であることを本書は解説してくれます。

・支援関係とはどういうものか、支援する・支援される立場や関係にたつとはどういうことか。
・なにが交換されていて、お互いにどのような役割を期待し演じているのか。

そのようなことを理解し、関係づくりに自覚的になることで、もっと上手に支援することが、支援されることができるようになる。そう思わせてくれる本です。


親子の間にも、道を聞く人との間にも、職場でも、支援関係はそこここに生じています。
上手に支援したい、うまく助けてもらえる人になりたい、深い信頼関係とパートナーシップを築きたい。そのように考えるすべての人にとって読む価値があります。


具体的には、始まったとたんに自動的にワンアップ/ワンダウンする支援者とクライアントの関係を、対等にするにはどうすればいいのか?ということだと理解しました。

それにはhumble inquiry(控えめな問いかけ)として現れるプロセス・コンサルテーションが有効です。


組織心理学の創設者エドガー・シャインが、自らの社会学・人類学の素養を注ぎ込んだ「支援学」。
人や組織を理解するには心理学的な特性を知るだけでは不十分で、関係や状況といったものの中で起こる相互作用に目を向ける必要がある、というメッセージが実践的に解説されています。

コンパクトな本ですが、これからも大切に読む本になりそうです。