積ん読解消月間(番外編) プロボノのために読んだ本
2月、3月はプロボノにかまけていました。
NPOのお手伝いをするにあたって、また不慣れなプロジェクトマネジメントに挑戦するにあたって読んだ本をご紹介します。
短期集中ながらすごくいい体験だったので、そこでの学びは忘れないうちに改めて書きたいなと思っています。
どういう意味でいい経験だったかというと次の3つくらいになるでしょうか。
・非営利の活動・組織というものについて考える機会になった
・個人を活かしつつチームをひとつにするためのプロジェクトマネジメントをいろいろと試すことができた
・雇われてもいない、ノルマも報酬もない中で、自分のこだわりや動機が確認できた
会社などの所属がはっきりしている組織の中でのチームや、金銭的なやりとりが発生するビジネスとしてのプロジェクト。そういうものには自然と備わっているけれど、プロボノチームにおいては不安定であり、でもやっぱりチームや個人がしごとをするうえで大事なもの。そういうものに気がつく機会になったと思います。
良い組織に備わっているもの備わっていてほしいものは何なのか?それを意図的につくることを考え試行錯誤したことがすごくいい経験でした。
さて、読んだ本のご紹介です。
■プロジェクトマネジメントについて
PMに立候補してしまったものの、初心者。。。何か体系的に読める本はないかなということでその道のプロの方におすすめしてもらいました。
プロジェクトマネジメントに対する価値観がすごく好みでした!ここに書いてあることのエッセンスを取り入れたら会議が劇的に活性化しました!!超おすすめ。
■非営利組織の特徴や要点について理解するための本
NPOに対して何らかの提言をさせていただく役回りですが、彼らの直面している現実をよく知らなければ何も言えないなぁと思っていくつか読みました。
あのドラッカーが経営という観点から見た時の非営利組織の特徴を述べた本。超おすすめ。
組織論の観点から非営利組織の特徴をまとめた本。学術的な入門書ですがなかなか語り口が鋭くて面白く読めました^^
■非営利の活動や関係、その背後にある価値観を理解するための本
日ごろビジネスの世界の価値観に親しんでいて非営利活動に関わると、誰しも自分の価値観を問われるというか揺さぶられる体験をすると思います。これまでの自分を否定されるような、否定しなくちゃいけないのか?というような。そんな心の乱れを整えるために読だ本たちです。
人類最大の秘密の扉を開く ソウル・オブ・マネー 世界をまるっきり変えてしまう<<お金とあなたとの関係>
- 作者: リン・トゥイスト,牧野内大史
- 出版社/メーカー: ヒカルランド
- 発売日: 2013/05/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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お金って何?非営利活動をしている人たちは、どうしてお金を集めることができるの?関わる人はどうして無給や薄給で働くの?ひとの善意が利用されてどこかで誰かが搾取されているということはないんだろうか…。
正直に告白すれば当初そういうもやもやがあって、NPOや非営利活動=クライアントを信頼しきれないことは相乗以上に苦しいものでした。その気持ちを半分くらい解消してくれた本。ひとは自己実現の自分像を得るために社会貢献をする、自分が欲しい未来に投資するために社会貢献をする。
人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則
- 作者: エドガー・H・シャイン,金井壽宏,金井真弓
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2009/08/08
- メディア: 単行本
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クライアントとの関係の置き方についての、残り半分のもやもやを解消してくれた本。半分以上かな。超おすすめ。
私が実現したいのはなにより「対等な関係」だったということがよくわかりました。支援関係はそれを不安定なものにする。
そのことを理解して、対等な関係づくりの工夫ができたことで本当に救われました。シャインさんありがとう。
アウトプットの場を持ちつつの学びというのもいいなぁと改めて^^
4月からまた新学期。アウトプットの場を探す学びに戻ることにします。