いまここノート

いまここの記憶

フューチャーセッション体験記(1)未来に向き合う

6/12(木)にはじめてのフューチャーセッション『「働く」と「社会貢献」の未来』を開催しました。(手づくりの味)

そして翌日に(株)フューチャーセッションズ代表の野村さんによる『フューチャーセッション・ウィーク2014 最終日イベント:「2020年、世界に示したい日本」の未来シナリオづくり』に参加してきました。(本場のホンモノ)

『「働く」と「社会貢献」の未来』そのものについてはきちんとレポートしたいのですが、忘れないうちに「フューチャーセッション」初体験のきもちを書き留めておきます。


■本来のフューチャーセッションは

『フューチャーセッションは、最適解のない複雑な問題を解決するために、企業・行政・NPOなどのセクターの壁、組織内の部署の壁、専門分野の壁など、立場の違いを超えた対話により、協調アクションを生み出す場です。』
とされ、次のような特徴があると紹介されています。

1.既存の問題設定とは異なる、フレッシュで良質な「問い」の設定から始めること
2.新たな「問い」に応じた、未来のステークホルダーを選び(キュレーション)、招き入れること
3.創造的な対話を通して、未来に向けての「新たな関係性」と「新たなアイデア」を生み出すこと
4.対話だけで終わることなく、ステークホルダー同士が協力して行動できる状況やアクションプランを生み出すこと


「社会的な課題に向き合う」「壁を越えて対話する」「協調アクションを生み出す」「未来思考で語る」…
憧れるけど、なんだか近寄るのはちょっと怖い感じがしてました。
でも今年はなんだかやらなくちゃいけないような気がして「フューチャーセッション・ウィーク 2014」に参加することにしました^^

「問い」のチカラを磨くことがポイントになるところが、自分自身のチャレンジと重なっていて気に入っています。


■今回の私たちの場づくり

「社会貢献活動をする社員がマジョリティになったらどうなる?良い面悪い面あるのでは?」という、手に余るけれど、とても大切な問いが偶然手元にありました。
1年かけて企業人のプロボノ・ボランティア活動についておしゃべりしてきた場から生まれた大切な問いです。

この「問い」をシェアして、多様な他者と、未来思考のチカラで、新しい選択肢と自分ごととしての一歩がうまれる場づくりをしたいと思いました。

『みんなの「働く」と「社会貢献」の未来』。


■「未来」に向き合うこと

私個人としては、「未来」はとてもニガテ領域で、ずっと夢をもたずにいまここを観るように心がけて生きてきましたし、これまでの他の場づくりもいまここに軸足を置くようにしてきました。

今回は「未来」をポジティブに描くのが得意ないちのせきさんと一緒でしたのでだいじょうぶかなと思って始めました(^-^)

なにが怖かったんでしょうね。
未来のチカラが強すぎて、小さな願いや恐れのきもちを大切にできなくなることが怖かったのかもしれません。


■未来シナリオ=地図づくり×物語づくり ?

実現したい未来から逆算して現在の一歩の踏み出し方を決めるやり方は、フォアキャスティング(予測に基づくアクション)に対比して"バックキャスティング"と呼ばれます。

未来世界の特徴と問題の構造を描き、そこに名前を付け、ほどき方を考える。そんなやり方かな?と野村さんのセッションに参加しておぼろげにつかんでいます。

いちのせきさんはmap思考、わたしはstory思考(それぞれ勝手に命名)なので、これも未来セッションづくりにとてもいいバランスだったと思ってます。
独りではつくれなかったものがつくれました。感謝!


■内向性のチカラ

フューチャーセッションには、エネルギーや刺激が強すぎる、テンポが速すぎる印象をもっていました。
野村さんのセッションに参加したときも、開始直後は半分泣きそうでした。

でも進むにつれ、このテンポ感だからうまれるものがあるし、急ぎ過ぎないためにはシリーズ化して回数を重ねればいいんだなとも思えてきました。

でも、やっばり、外向的でエネルギッシュな人の方が親和性が高そうな感じは残っています。

私自身はたぶん内向的な部類だと思います。内気ではありませんが。たくさんの刺激はいっぺんに処理できないし、活動に身を投じるよりはものごとを理解したいと感じます。

今回やってみて、そういう内向的なわたしだからこそつくれるセッションもあるのかな、という気がしました。
リトルトーキョーという場所も気分をゆるめてテンポを落ち着かせる大きな助けになってくれました。


■大切なのは「問い」

まだまだ試行錯誤は続きそうです。

フレッシュでパワフルな問い
自分自身にとって大切だと思える問い
シェアすることそのものが人と人をつなげる問い

そういうものを投げかけ、場をホールドできるようになれたらいいなと思います。

学生であるわたしの本分、研究活動で問われるのも「問い」のよしあしです。
何を考えるべきかを考える。どんな問いを誰に差し出すべきかを考える。
論文執筆にもそろそろ本腰をいれたいと思います(^-^)