積ん読解消月間(38)『GIVE & TAKE~与える人の時代』
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
- 作者: アダムグラント,Adam Grant,楠木建
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: ハードカバー
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ものごとを勝ち負けで考えるTAKER
交換と均衡を重視するMATCHER
お人好しで搾取されやすいGIVER
ビジネスで落ちこぼれやすいのも、
もっとも信望を得て繁栄しやすいのも、
じつはGIVER.
ここでは他者の利益を先に考える利他志向の強いひとのことを指すようです。
みんなほんとはGIVERでいたい。
GIVEすることは自分自身を思いもよらず幸せにしてくれる。
TAKERになるのはきっと、出し抜かれて惨めな思いをするのが怖いとき。
MATCHERになるのはきっと、借りをつくって弱い立場になってコントロールされるのが怖いとき。
そんな気持ちでおもいきってGIVEできない時なんだと思いました。
GIVERのままでいながら搾取されたり燃え尽きたりしないために大切だなと思ったこと。
・ゼロサムゲームではなくて、パイを大きくして分け合うことを目的にすること
・報われないこともあることを知りながらも、信頼をgiveし続けて、それをホンモノにしてしまうこと
・仕事に自分の価値を賭けないこと。自分を越えたもののために働くこと
・「あなた」のなかに「私」を観ること。「私」のなかに「あなた」を観てもらうこと
・相手の感情ではなくて、思考を思いやること
・大切な誰かのために、自分の利益を大切にすること。私の利益も大切に扱ってもらいたいと伝えること
・質問がチカラになること
・弱さをみせると、GIVEしたものを受け取ってもらいやすくなること
ところでGIVE & TAKEというのは絶妙なテーマ設定だしタイプ分類もとてもわかりやすいなあと思ったのですけれど、大切なことは、実はGIVERも何かの手応えや報酬を必要としていることをGIVER自身が自覚することなのかなと思いました。
それは金銭やパワーや、感謝でもなくて、
交換ではなくて贈答。
恩返しではなくて恩送り。
消費ではなくて投資。
めぐりめぐって自分が大切だと思う世界や関係がいつか返ってくると思えることが、GIVERに必要な報酬なのでしょう。
利己的なGIVERになれれば安心、ということでしょうか(^-^)
人類最大の秘密の扉を開く ソウル・オブ・マネー 世界をまるっきり変えてしまう<<お金とあなたとの関係>とも重なる世界観ですね。
ふと。内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力を読んだばかりなので思うのですが、どこか自給自足なところがある内向型は、もしかしたらGIVE & TAKEには悩まされにくいのかも??とも感じました。そんなことないかな?(^-^)ゞ
人を気遣う優しい外向型のひとのために、
私の中にある少しの外向性のために、
大切に読ませてもらいました。