#親キャリ 勉強会 シーズン3第2回 「対話と信頼」 開催報告
2014年10月に開催した勉強会の開催報告です。時間が経ってしまいました。
ログはこちらに。
#親キャリ シーズン3 第2回「対話と信頼~自分に信頼される、他者を信頼する」 - Togetterまとめ
■親キャリとは
親キャリとは「親になったわたしたちのためのキャリア勉強会」。
2012年の春から、年4回、3か月に一度自分のことを考える時間、として始めました。
親になってもいい仕事がしたい、自分らしさを感じていたい。
いろんなテーマを探索的に設けることで、ほんとうは話したかったこと、もやもやする気持ちの根っこにあったものを、少しずつ手に取っていける場にできたらいいなと思っています。
仕事・キャリアの悩みには、仕事でしか癒せないものもあるなぁと、私自身は考えています。
そしてその中には、「両立の悩み」「育児の悩み」にしないで済むものもあるかもしれなくて。
いい仕事がしたい。すみませんごめんなさいじゃなくて、ありがとうと言いたい。
そういう気持ちに、わたしたちそれぞれが、ゆっくり向き合う機会を一緒にもちたいと思っています。
■影響力を出す、引き出す
今季のテーマは『影響力を出す、引き出す』にしてみました。
自分の外に一歩だけ踏み出す。矢印を外に向ける。
みなさんのもっているいいものを周りに渡すこと
誰かのもっているいいもので返してもらうこと
そういうことをご一緒に考えてみませんかというお誘いです。
第1回は「自信とは何か、自信とのつきあい方」をゆるいテーマに、3人の方にお話をいただきました。(開催報告はこちら)
お三方それぞれのご経験と視点から、自分<を>信頼することに関連する、能力と行動に関するセルフイメージや価値を測るモノサシは、自分で選べるというメッセージを受け取ったように思っています。本当にありがとうございました。
「自分が」「自分を」信頼することについて考えた第1回に続き、第2回は
・「他者を」信頼する
・「自分に」信頼される
・そして対話に踏み出して相互作用のライブ感にダイブする
ということを考えてみたいと思いました。
テーマは「対話と信頼」としました。
■「コーチの帽子」体験のシェア
りんばらさん、かなこさん、さちえさん、めいままさんが昨夏に経験されたコーチング講座受講体験についてシェアしてくださいました。
パーソナル/関係性コーチの平田香苗さんに弟子入りされて、コーチになるための勉強をアレンジした講座で日常使いのコーチングスキルを学ばれたそうです。
(平田さんのHPはKarika Coaching - Karika Coaching / 平田香苗 コーチング)
コーチングのスキルや在り方を学んで、それを実践したときに自分や他者との関係に起こった変化を、4人のみなさんそれぞれの視点で語ってくださいました。
コーチも素の人間らしく過ごす時間があるわけで、意識してコーチとしての在り方やスキルをつかうときを「コーチの帽子をかぶる」と表現するそうです。
相手を信頼して対話に臨むことは、他者との関係をどのように変えるのでしょうか。
他者から影響を受けることにオープンであることを、どのような姿勢が支えてくれるのでしょうか。
当日していただいたスキルのご紹介は省きますので書籍等をご参照ください。
コーチング・バイブル―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション (BEST SOLUTION)
- 作者: ヘンリーキムジーハウス,フィルサンダール,キャレンキムジーハウス,Henry Kimsey‐House,Phillip Sandahl,Karen Kimsey‐House,CTIジャパン
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/06
- メディア: 単行本
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コーチング・バイブル(第3版)―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション
- 作者: ヘンリーキムジーハウス,キャレンキムジーハウス,フィルサンダール
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: Kindle版
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■欠けることのない完全な存在であるということ
コーチングは、自己の在り方が他者に影響を及ぼすことを教えてくれるそうです。
中でも基盤となるのは「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である(NCRW※)」というものの観方だそうです。
※People are naturally(N) creative(C), resourceful(R) and whole(W)
私にも欠けるところがない
あなたにも欠けるところがない
間にある関係にも欠けるところがない
という視点に留まる在り方が、他社との関係性を変えていくことについて、それぞれのご経験をシェアしてくださいました。
印象に残った言葉をいくつかご紹介させていただきますね。
以前は自分を理解してもらうためにたくさん話していた。でも、自分のことを話さなくても不安ではない自分に気がついた。「その人すべてに焦点をあてて」聴くことで、自分が相手に理解されない不安が消えた。
人は「欠けることのない存在である(NCRW)」という観方に立つことで、会社で語られる優秀さがひとつのモノサシの上の評価にすぎないこと、そこにとらわれて自分や他者をみていた自分に気がついた。
相手を完全な存在だと考えた時に営業スタイルが変わった。欠けているものを渡すことが価値だと思っていたが、今は光をあてて気づかせる視点提供こそが価値であり、単純な交換でないからこその面白さを感じている。
以前の親キャリでの課題だった「やってみたいことリスト※」で挙げたコーチングの勉強を、一緒にしたい人はいませんかとつぶやいたらたくさん仲間が集まった。「この指とまれ」のきっかけづくりもひとつのリーダーシップの形で、それでいいんだと気づいた。
※プライベートでやってみたいことをたくさんリストしてみる→人と一緒にやるやり方を考えてみる→できればリーダーシップを取ってそのことを始めてみるというワークを以前やりました。
どうしてそんなことを?とがっかりしたくなるような場面、相手を「欠けることのない存在である(NCRW)」と観ることで、完全な存在である彼女がそうするなら何か理由があるはず、と考えることができた。
自分も相手も悪くない完全な存在である中で、何ができるか?を考えるようになった。自分や相手を非難したり変えようとするのではなく。
I'm not OK / You're OK の箱になぜかいる自分。「完全で欠けることのない存在である(NCRW)」であるなんてことはあるわけないと思ったが、乱暴に信じてしまうととても楽であることに気がついた。「私のこと認めてくれるかな?」「本当は嫌な人なのかな?」などと考えないで済むようになったから。
みなさん異口同音に「まず最初に乱暴なまでに信頼してしまうこと」のパワーを強調していらっしゃいました。
「私も、あなたも、その間にある関係性も、欠けるところのない存在である(NCRW)」と決めてから世界を観ること。
私はみなさんのお話しを聴きながら、それは「正しくあきらめる」ということとも似ているなぁと思いました。
変えられないものについて嘆くことをやめたときに開ける世界。
過去と現在を反省したり責めたりすることをやめたときに開かれる世界。
ちょうどこんな本を読んで考えていたことと重なってしまったからかもしれません。
自分を責めやすいと感じる方はこちらの書籍もお勧めします。
■信頼することのチカラ
「他者を」そして「自分を」信頼することのパワーを、コーチング経験のシェア(スキル体験ワークもつくっていただきました!)によって感じることができました。
りんばらさん、かなこさん、さちえさん、めいままさん、ほんとうにありがとうございました。
今回、4名のみなさんに一つのセッションをつくっていただいたわけなのですが、みなさん同士の間にすでに信頼関係があったとはいえ、素晴らしいコラボをみせていただきました^^
お忙しい中準備の時間を割いていただくのは正直大変だったと思うのですが、コラボ体験や、ご自身の経験を語り直す経験を「発表者役得」ととらえていただいたことに感謝しています。
発表者役得、企画者役得というのはすごくあると、私自身この勉強会を企画していて感じます。多くの方にトライしていただきたい経験です。
みなさん今後ともよろしくお願いします^^
■自分の声を聴く、フォーカシング体験
今回気になっていたもう一つの信頼。
「自分に」信頼されること。
自分の直観に忠実になり率直でオープンであることの重要性はコーチングでも強調されるようなのですが、勇気をもって対話に踏み出すためには、自分<に>信頼されることが必要ではないかと思っています。
自分の気持ちや意図や要求を、きちんと伝えられる自分であること、自分を守れる自分であることが、他者から影響を受ける場に身を投じる際に役に立つと考えます。
おそらく、自分も相手も尊重した上での自己主張であるアサーティブネス(アサーティブ・コミュニケーション、アサーションなどともいわれます)はその一つの方法だと思っています。(第3回でひよこちゃんが取り上げてくれるようです♪)
今回は人に伝える一段階手前、自分の声を聴く方法である「フォーカシング」を取り上げてみたいと考えました。
じつは私は、私が何を感じているのかよくわからない感じがします。
何を感じているのか?何を望んでいるのか?そして望んでいないのか?
思ったより我慢していたり、気づいたらすごく緊張していたり、体が軽くなるほどうれしいことがあったり、身体の方がよく知っている私というのがあるなぁと。
フォーカシングはセルフヘルプの一手法であるということで、素人でも自分自身に施せるような手順が積極的に公開されています。
私はこちらの本などを参考にしました。
- 作者: アン・ワイザーコーネル,Ann Weiser Cornell,大沢美枝子,日笠摩子
- 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
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マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法
- 作者: 福盛英明,森川友子,村山正治
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
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今回はさちえさんがワークを用意してくださいまして、みなさんでプチ体験してみることができました!
あきこさんも経験談をシェアしてくださりありがとうございました^^
さちえさんのゆったりとした声かけに合わせて、自分の体の感じに「挨拶」をする静かな5分間を体験してみました。
日頃、たった5分でも、自分の体や心の感じにチューニングを合わせる時間ってもてていないなぁと思いました。
関係を大切にしようと思ったらまずは声を聴く。それは自分に対しても言えることだったんですね。練習を続けてみたいと思います。
■次回は「場をつくる、前に進める」
2回の勉強会を通じて、自分の在り方から自然と漏れ出す影響力が、少しずつ見えてきたような気がしています。
次回は、それをどのように温めて、なにかを前に進める力に変えていくか、そういうことについておしゃべりしたいと思っています。
ryoさん、はちみーさん、ひよこちゃん、よろしくおねがいします♪
次回勉強会は2015年2月22日(日)9:15~@五反田です。
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