いまここノート

いまここの記憶

A Spoonful of Sugar 「働き方改革」に加えたい、ひと匙の魔法

In every job that must be done
There is an element of fun
You find the fun and snap!
The job's a game
やらなくちゃいけないどんなお仕事にも楽しめる要素があるものよ。
それを見つけて指をならすの。
お仕事はゲーム。

映画『メリーポピンズ』をレンタルして家で観ました。
昨夏、飛行機の中で『ウォルト・ディズニーの約束』を観てからずっと観たかったので、やっと(^-^)

言わずと知れた名作なんですが、観る機会がこれまでありませんでした。
きっと何かの魔法で今日まで大事にとってあったに違いありません...

Bitter な仕事にひと匙のお砂糖を。 
Just a spoonful of sugar helps the medicine go down
In a most delightful way
ひと匙のお砂糖で、お薬も楽に飲める。
とっても楽しいやり方で。

仕事を楽しくするひと匙のお砂糖ってどんなものでしょうね。
歌いながら巣を作るコマドリ
蜜を味見しながら集めるハチ。
それが仕事を捗らせ、退屈させないことを知っているから。

ウォルト・ディズニーの約束』を観ていたので、このお話はメリーのおかげで仕事人間で厳格な父親が優しくなって子どもたちよかったねのお話ではないんだとわかります。

よく言われるように、「困った人は、困っている人」。
冷たいお金に囲まれて、困っても相談する相手もいないミスター・バンクスには助けがいる。魔法のひと匙が...

ミスター・バンクスがメリーに子どもたちを「甘やかす」なと苦言を呈する場面、"sugar"という単語が使われていたようです。聞き違いでなければ。
もしかしたら、大人も仕事で自分を、他の人たちを、ひと匙分「甘やかす」とたのしくなるのかも。

たのしい気持ち、優しい気持ちを仕事に持ち込んじゃった方が仕事も捗る。
みんな幸せになる。

そんなお話ではないかと思いました。
原作も読んでみようかな。

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)

「働き方改革」も「ワーク・ライフ・バランス」も、こんな delightful way で進むといいのになと。
仕事を捗らせるために、自分も他の人も「甘やかす」ひと匙のお砂糖。どんな仕事も楽しく、しあわせなものになる。
どうでしょうか。

たぶんそのヒントは、煙突掃除屋さんと握手すること、セントポール寺院で鳩の餌を売るおばあさんに2ペンスを渡すこと、重役会議で不思議な呪文を唱えること。

ちなみに私、本業ではこの「ひと匙のお砂糖」を研究しています(^-^)

「ジョブ・クラフティング」と呼ばれる仕事の境界の変更が、どんなときに起こって、仕事の経験を豊かにするかを研究しています。
水とパンを、紅茶とケーキに変える魔法のひと匙。

本業外の社会貢献活動(プロボノなど)への参加がジョブ・クラフティングを促進するかも?それはなぜ?ということを調べたりしています。
こちらはまだ途中段階で、今週末も同じ題材で発表してくる予定)

ジョブ・クラフティングとは?
提唱者グループのHBRへの寄稿
ジョブ・クラフティング法
「やらされ感」のある仕事をやりがいある仕事に変える

ジョブ・クラフティングの簡易な用語説明や記事も増えてきましたが、ただどれも私の理解・解釈している範囲では、本来の概念の趣旨と少しズレているように思われます。

がっつり本格派の方は高尾先生のレビューをぜひ参照されてください。