U理論 【第5章】 ~社会の変容~ #Ureading
土曜の朝は #Ureading ♪
今日4/6は第6章なので、ここで一週遅れを取り戻したい。
ということでちゃちゃっと第5章を振り返ります。
第5章は、センシングなのかなと思いました。
ここまで見てきた、組織学習の難しさ、個人で、集団でソースに気づいて出現する複雑性に耐えうる、望ましい未来を選択するにはどうしたらいいか?という問いを解くための。
『ステークホルダー全員と生産的な会話はできるのか。すべてのステークホルダーとの間で、未来を共に創造することは可能なのか。それにはどんな方法があるのか。これらの難問をよりよく理解するには、まず、社会の重要な変化に意識を向けることだ』(p.116)
■社会をありのままにセンシングすると・・・
技術・経済
関係性
文化・精神
の3つの変容が起こっている。
■文化・精神的な『内側からの革命』
技術・経済的変化、関係性の変化はまあ、そうよねという話。
そういう変容の中で、問題も、利害関係も、複雑になってるよね、という話。
それで3つめ、文化・精神的な変容。Revolusion From Within
グローバルな力としての市民社会の誕生/クリエイティブクラスの登場/新しい精神性の出現 の3つが挙げられていますが、
社会課題の解決に「目覚め」集団で行動すること/創造性を発揮すること/それぞれのソースを問うこと
と読み替えるとここまでのU理論のテーマそのものです。
なぜ、いかにして、ひとびとは「目覚め」
どうすれば自己の深いところから「創造」できるのか
正直、社会運動みたいなものはちょっと自分の関心から遠かったんですが、そのこと自体が、大きなSに目覚めていないからなんだ!と叱られている感じですかね。すみません。
■3つの変容が引き起こしている「対立」
変容は、いままでの価値観と新しい価値観、変化に乗れた人と乗れなかった人、今得している人と問題を感じている人、いろんな対立を生み出します。
その対立を、世界を観るレベル感を変えて見ると、異なる構造が浮かび上がってくる、ということがp.148の9つのマスの表で整理されています。
これはすごく面白いなと。わかりやすいなと。思いました。
この世界を観るレベル感はここでは「領域」として
システム(客観性)
行為主体(間主観性)
源(超主観性)
に整理されていますが、第4章p.112の表で出てきた経営のマインドセット
世界は独立して存在する(自己=傍観者)
世界は人々が関わり合う事によって変化する(自己=参加者)
世界は私たちが参加しようと決めたとき立ち現れる(自己=共創造の源)
のほうが個人的にはわかりやすかったです。言いたいのはおんなじことですよね?
■分野横断的な研究や、アクショングループがないことが問題だ
p.148の9つのマス、あるいは他の人が整理しているらしい包括的な問題分野、それらに対する分野横断的な研究やアクショングループがないことが問題だ、とオットーは結論付けています。
『「知(ナレッジ)が本物なら、その知が語る現実を形にすることができる」』
というアージリスの言葉を引き、
『このタイプの知を発見するには、自分の感覚、経験、洞察力を信じなければならない。次にどこに向かうのか検討がつかなくても』(p.144)
といつもの煽りで締めくくられます。
センシングし、プレゼンシングして、思い切ってプロトタイピングすること!
■小さなsの自己と大きなSの自己(self と SELF)
それはそれとして、まず、個人としてはここで難しさを感じてつまづきますねぇ。
この章では、社会の問題に「目覚めた」自己のことをSELFと呼んでいるようですが。
他人ごとと自分ごとの融合。
たてまえと本音の融合。
コレが本気で起こらないと、人は社会運動なんかのために自分や自分の生活を変えようとはしない。
でも基本的に sとSの衝突とは
良いものも悪いものもひっくるめて積み重ねてきた成果と自我(エゴ)の力
と
可能性の源
の衝突です。
これはね、すごくわかるんだよなぁ。
さて、次に行きましょう^^