いまここノート

いまここの記憶

「これでいい」のあるところ。一人ひとりの選び方 #親キャリ 勉強会シーズン6第1回 開催報告

親になった私たちのためのキャリア勉強会、略して 親キャリ勉強会。
定期と不定期のあいだくらいの頻度で開催して、6年目になりました。

ワークとライフのあいだ。
親になっても、自分のままでいたい。
何かの役割を引き受けたり手放したりするときも、自分自身でいることをだいじにしたい。
3ヶ月に一度、自分のことをはなす時間。

お互いをたいせつに扱う時間のなかで、ほんとうははなしたかったことをつかまえたい。
話す、離す、放す。

両立の先はひとり旅。
途中で立ち寄る週末の山小屋。


ここ数年はご参加のみなさんによる自由なスピンオフ企画がゆるく行われています(^-^)
izmyさん企画、毎回大好評のお散歩企画 「ブラキャリ」に加え、先週末は焚き火を囲む「ゆらキャリ」が初開催されました(企画されたさえきちさん、ryoさん、ありがとうございました!)

ゆらキャリ、とっても楽しかったです。
その感想など書き留めたいと思ったのですが、実はゆらキャリのルーツは9月の通常勉強会にありました。そちらのことを先に...書きます!


「これでいい」と思えるには
親キャリ勉強会では1シーズン通じてのゆるやかなテーマのもと、各回のテーマを、こちらもゆるやかに置いています。

今季のテーマは
『「これでいい」のあるところ』
としてみました。
「これでいい」っていつでも思えたら、とってもしあわせなのになぁと。

そして第1回のテーマは、『分かれ道の選び方』。
「えらぶ」ということについてはなしたいと思いました。
いまここを選んでいるということ。

今回はかなこちゃん、ひよこちゃんに一緒に企画をしてもらいました!ありがとう〜
かなこちゃんはご自分で会社を始めましたよ。キャリアカウンセリングのご相談はキャリアライブへ!https://www.careerlive.co.jp/
自分の「選ぶ」に意識を向けるために、前半は、いまこの瞬間みんなが選んでいることの共通項としての「親キャリ」を題材にしたワーク、後半はそれぞれの「選ぶ」についての対話的おしゃべりをしました。


いまあなたが選んでいるこの場は「何のよう」?
あなたにとって「親キャリとは」または「親キャリに来るとは」何のよう?
前半はこんな問いによるグループワーク。
親キャリの場やここに参加することは「○○のよう」というそれぞれの答えに対して、クリーンな質問をしあって、心の中のイメージを深く豊かにしていきました。

  • それはどんな種類の○○?
  • ○○についてほかにはなにかある?
  • ○○に色や形はある?
  • ○○はどこにある?
  • ○○のつぎに何が起きる?

いろいろ!なメタファーがでてきてとても驚きましたし、たのしかったです。
「焚き火」...手を温めたり、集まって話したり、炎に思わぬ自分が照らされたり、マシュマロ焼いたり
「帰省」...親である自分が親じゃなかったころの居場所に戻る、縁側に座ってしゃべる隣になにも言わずに座っていてくれる人がいる
「近所のおばちゃんち」...学校帰りに、ガラガラって勝手に戸を開けてあがりこんでオッケー
「山道の道標」...ときどき矢印が出てるけど、従ったからといって山頂にたどり着けるとは限らない
「浮き輪」...気づいたら海で溺れてて苦しくて、神さまが投げてくれた浮き輪でなんとか息ができるけど、ほんの小さな浮き輪だから小舟がほしい、自分でつくるしかないのかなと思う
「触媒」...誰かの何気ない言葉が、自分の中にすでにあったけどもやもやしていたものの化学反応を一気に加速させる、それがお互いに起こる、不可逆的な変化、望んでいなかったものではない

みなさんの「選ぶ」はほんとに多彩。
そしてみなさんの喩えてみる力はなんて豊かなんだろうと思いました。

今回、それぞれの「選ぶ」に意識を向けるためのワークでしたが、そこでいただいた副産物はこの場の置き係としてとてもありがたいものでした。
こんなゆるい場を選んでくださってありがとうございます。

小さな浮き輪のように、近所のおばちゃんのように、マシュマロのように、とてもゆるくて力弱い場所なんだなぁと改めて。場の力弱さのおかげでみなさんの力強さが際立つ、一人ひとりの陰影が照らされている、そんなこともあるのかなぁと思いました。

※そしてこのメタファーが、焚き火合宿ゆらきゃりへと急展開していきます。


「選ぶ」ことのまわりにある自分らしさとは
後半は、全体でのおしゃべり、お互いの言葉を聴きながら、それぞれの「選ぶ」に意識を向ける時間となりました。

  • 今あなたが選んでいるものは何?
  • 選ぼうと思っているものは何?
  • 選び取り方や選ぶものそのものに、どんなあなたらしさがあると思う?

意志をもって選んだような選択
選んでいないような選択
計画する選び方、しない選び方
時間が経って意味が見えてきた選択
「その時」に選べるための野性の磨き方
選ばれることによる選択

いろんなお話がでたと思います。
ほんとうに、「聴く」こと、他者に意識を向けるという贈り物に長けたみなさんだなぁと思います。
お互いの贈り物が、それぞれのご自身の選び方に意識を向ける助けになっていたらよかったなぁと思いました。

かなこちゃん、場のファシリテーションありがとうございました!
参加できなかったひよこちゃんも助けてくれてありがとう〜。


選ぶということ
今回の勉強会の企画から、参加されたみなさんからの予測し得なかった一言ひとことに至るまで、全体を通じて、わたし自身も自分の「選ぶ」に意識を向ける時間となりました。

私自身が「選ぶ」ことに苦手意識があるために、場の可能性を狭めたらいけないなぁという思いもあって、かなこちゃんにファシリテーションをお願いしました。大正解でした、ありがとう(^-^)

選んでこなかった、というような感慨をもっているのは自分だけじゃないんだなぁということがわかって安心しました。
また、意志のチカラをもっていて素敵にみえる方々も、それぞれのやり方で迷いをすくい上げたり、穴を埋めたりされているんだと知りました。

いま目の前にいるひとの佇まいが素敵だと、きっと素晴らしい選択の結果なんだろうと思ってしまいますし、誰かの選択の瞬間をみると、なんて軽やかで賢明なんだろう思ってしまうものですが、もしかしたらそうじゃないのかも。
何を選んでいても、どんな選び方をしていても、その人自身であることが滲み出していることが素敵にみえるだけなのかもしれませんね。

今回もありがとうございました。
11月はゆらきゃり、その次は年明け年度内に勉強会を開催できたらと思います。