いまここノート

いまここの記憶

「働き方改革」は個と組織の関係性の改革

いままさに暮れていく2017年は、働き方改革に明け暮れた一年でした。

2つの調査に関わりました。
「働き方改革」って、何が、どのように、変わっていく、変えていく改革なのかしら?ということを考え続けた一年でした。


働き方改革は個と組織の関係性の改革
調査を通じてわかってきたことは、働き方改革とは、個人と組織の関係性を結び直す改革ではないかということ。
長時間労働の抑制はひとつの重要なステップ、手段ではあるけれども、時間へのフォーカスの「次」が問われていること。

次のフェーズでは、
はたらく時間や、場所や、所属・経験の幅・自由度を拡げつつ、「いまここ」の仕事や所属への喜びを取り戻す。
多様な人生にフィットする、温かい職場とカラフルな働き方を工夫し創造する。

ワークシフト、ライフシフトの時代に、どの組織が、お互いのありのままの存在と「いまここ」の仕事に心を傾けあう関係性を築ける組織になれるのか。

いずれの調査もいったんの報告を終えたところなので、これから一歩、二歩と理解を深めていきたいと思います。
越境経験、ボランティアや育休復職の研究も、関連テーマとして深めていきたいです。
来年はたくさんの方の話をお聴きしたいです。


「働き方」が透明になるころ
そんなタイミングで、この一週間、少し早めに冬休みをいただいて、沖縄を旅してきました。
「休める人はどうぞー」と言ってもらって気兼ねなく休みに入って、携帯からメールにアクセスして年明けのわくわくする打ち合わせもいくつか決まりました。

「働き方」に懸念のないこの休暇のあいだ、正直なところ、「働き方」のことはチラリとも考えませんでした。一年間あんなに「働き方」浸けだったのに(^-^)ゞ
でも仕事のアイデアはいくつも浮かびました。

「働き方」への気持ちが透明な時、仕事が捗る、アイデアが発酵する、働く喜びがある。
実感、確信があります。

波に自由に足を洗わせて、半日釣り竿を垂らして魚の気持ちだけを考えて、マングローブの森を自分の手でカヤックを漕いで散策して、積ん読から一冊だけ選んだ本を空いた時間に読んだりして。
仕事上の課題が不思議と出口を探り当てるような感覚、「やらなきゃ」の焦りとは違う「これをやったらすごくいいかも」のアイデアが湧きあがる感覚。

はやく働き方改革の「その先」に行きたい。
こんな感じもひとつの「その先」としてどうでしょうか。

いま、日本中の優秀中の優秀なビジネスパーソンの方々がこぞって「働き方」の議論をされています。
そのことに希望を感じる気持ちと、働き「方」を議論する時期が早く過ぎて、誰もが「働く」喜びに安心して浸れるようになりたいと思う気持ちがないまぜになります。

一方で、働き方の選択は、一人ひとりの生き方の一部である。"Work in Life".
また、閉塞感に包まれている企業組織の、創造性を開放しうるボトルネックでもあると考えています。
ストレスフリーでクリエイティブでパーソナルな働き方の工夫、関係性の絶え間ない結び直しは、ブームを超えて日々の組織の営みに組み込まれていってほしいとも願っています。


まとまりませんが、2017年の振り返りにかえて、働き方改革について思ういまここの記録として。
本年もありがとうございました。
(ほんとは2017振り返り読書編も書きたかったけど、年が明けそうです(^-^)ゞ)