感情にことばを与える。読書感想文のコミュニケーション
長女ちゃんのはじめてのなつやすみ。
読書感想文をいっしょに書いてみました。
読書感想文とはなにか?
どんなステップで材料をそろえていくのか?
どんな順番に並べたら文章になるのか?
そんなことを説明するパワポを早朝から2時間かけてつくりました。。。(おかあさんはこういう感じに仕事してるんだよ、とも伝えました(^-^))
読書感想文は、
・なにかをよんだときの(読書)
・じぶんだけのカンジを(感想)
・ひとにわかるようにつたえること(文)
だよ、ということで話を始めました。
半日かけてふたりだけのワークショップを開催して思ったこと。
読書感想文は、感情に名前をつけたり、それをひとに伝える技術を身につけるのにぴったりの機会だということ。
「おもしろいとおもいました」
「すごいとおもいました」
そういうざっくりとした名前しかもらえていない感情に、「それはなにについてどうおもったということなのか?」を辛抱強く問いかけて、いっしょに名前をつけなおしていきます。
ものの感じ方はひとりひとり違うということ。
長女ちゃんが何を「おもしろい」と思うか、「すごい」と思うか。おかあさんはそれを聴きたいと思う。
「長女ちゃんはそういうことをおもしろいって感じるんだ。それっておもしろいね!」と伝えながら言葉を拾って集めていきました。
そして、「そのカンジを、これまでに長女ちゃん自身が感じたことはある?」と広げていきます。
過去の体験の中で感じたことと交差させて、表現したい感情を立体的にしていきます。
結果、ふたりの共通の体験の長女ちゃん側の解釈を聴くことになり、「あのときそんな風に感じていたんだ、そんなことを考えていたんだ、、」という発見もあって、とても楽しい会話ができました。
ちょっとやってみて、小学生にワークショップするって大人相手よりずっとむずかしそうです。でも結果のクオリティにこだわらず、大人と子供が会話する機会になったり、長期的に子供自身が自分の感情への感度を高めたりそれを表現する語彙を豊かにしてくれることにつながっていったらいいなと思いました。
私が長女ちゃんたちにしてあげられることはとても少ないけど、自分自身をたいせつにする気持ちや技術をもたせてあげられたら、とだけ願っています。
emotionalな感情だけでなくて知•情•意のすべて、ポジティブなものだけでなくて恐れや弱さや未熟さ、そのすべてをもっていること表現することに権利があり、技術がそれを助けてくれるということ。
大人になった私たちにも必要なことだと思うから。
フォーカシングやアサーティブコミュニケーションのトレーニングがそれらを助けてくれるように思います。
今回のふたりワークショップの参考文献はこちら。
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