本屋で頭の中を検索する
- 作者: 浅田すぐる
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」
- 作者: 前野隆司,保井俊之,白坂成功,富田欣和,石橋金徳,岩田徹,八木田寛之
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/03/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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slide:ology[スライドロジ―]―プレゼンテーション、ビジュアルの革新
- 作者: ナンシー・デュアルテ,熊谷小百合
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2014/12/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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#親キャリ 勉強会 シーズン3第3回 「場をつくる、前に進める」 開催報告(中編)
開催報告のつづきです。
今回は「場をつくる、前に進める」というテーマで、職場での場づくり、関係性づくりに向き合っていらっしゃるお三方、ryoさん、はちみーさん、ひよこちゃんにご経験のシェアをいただきました。
スタートアップの価値や難しさは言うまでもありません。しかし、場をつくること、関係性を変えることを、既にそこに在って日々進行している場所でやるからこその難しさ、求められる勇気があると思います。
今回は事前課題(強みの影響力をふりかえる)の影響もあってか、みなさん、ご自身の強み特性がどのように活かされているかを織り込みつつお話をしてくださいました。
#親キャリ 勉強会 シーズン3第3回 企画ネタバレと事前課題など - Togetterまとめ
◼︎ryoさんのアレンジ・個別化力
ryoさんは、社内にワーキングマザーのつながりを立ち上げ、50名の組織に育て上げたお話をしてくださいました。
アレンジ・個別化・着想などエンジニアらしいクリエイティブな強みで、アイデアを駆使して社内に非公式なつながりをつくってきたこと。
責任感・親密性といった強みで、自ら旗を振る役割をとりつつ、チームで進めるスタイルを確立されたこと。
強みを生かす、強みが漏れ出すってこういうことかぁとしみじみ思いました。
一人ひとりに声をかけ、働き方の研究会という形式で場をホールドし育ててこられた過程は成功ばかりではなく、想いの濃淡や人の出入りなど様々なご経験をされたことも教えてくださいました。
とくに印象に残ったこと。「自分への見返りはなにか?という思いが浮かぶこともある、自己防衛のためにも、気の向かないときはやらないという選択が大事」との言葉に大いに共感しました。
場をホールドしていると、自分も含めて関わるひとの感心も参加者や会社からの期待も変化していきます。
だれもがやりたいことだけをやる、それ以外、それ以上のことはやらない。わたしも場づくりで心がけていることです。この場がとても大切と、心から言えるようでいたいので。
◼︎親キャリの影響力
当初からryoさんは「親キャリで学んだことを活用したのでシェアしたい」といってくださっていて、さて?なんのことだろう?と思っていたのですが、発表スライドにも「親キャリの影響力」というタイトルをつけてくださったそのお気持ちがほんとうにうれしかったです。
・ランチ会からなら始めやすいかも
・休日昼間に公民館で開催しよう
・素敵なロールモデルに話を聴きたい
・ワークシートがあると話しやすいかも
・ワールドカフェ
・無茶ぶりで仕事を渡していこう
たとえばそんなあたりを親キャリ周辺からの収穫と話してくださいました。
ちいさなヒントをご自身の場で生かすアレンジ・個別化力がさすがだなぁと。
ご自身の場をもっていらっしゃったからこそ、そうしたちいさなヒントが見逃されずに収穫されたのかもしれません。
今後は男性や職場も巻き込んで、短い時間でいかに必要とされるか、成果をあげるかというテーマに拡げていかれるようです。ご活躍がますますたのしみです。
◼︎「1mm」はみんなピンときてなかった
今回だいはっけんだったのは、昨シーズンのテーマだった「1mm」の強みを伸ばす、ということに「ピンとこなかった」方が実は多かったということです(^-^)ゞみなさん口々に...
その節はガマンして付き合ってくださってありがとうございました(^-^)ゞ
「あのころはピンとこなかったんだけど、少しずつ見えてきた」という文脈に収めてくださっている方が多いと、好意的に解釈することにします!
でも「1mm」という表現が1年経ってもみなさんに意識されているらしいこと、他にも「やってみたかったことリスト」や「メタファー」などの影響力が残っていることを今季のみなさんの発表やおしゃべりから感じていて、もしかして親キャリ続けてきてよかったのかなぁと3年目にして始めて感じることができています。
そんなわけで今季はみなさんに感謝、感謝の一年でした。
また長くなってしまいましたので続きはまた。
#親キャリ 勉強会 シーズン3第3回 「場をつくる、前に進める」 開催報告(前編)
シーズン3 第3回の勉強会を2015年2月22日(日)に開催しました。
◼︎今季のテーマ
◼︎シーズン3のスタイル
◼︎「無茶ぶり」について
■場をホールドするということ
giftがgiftになる場所
#親キャリ 勉強会 シーズン3第2回 「対話と信頼」 開催報告
2014年10月に開催した勉強会の開催報告です。時間が経ってしまいました。
ログはこちらに。
#親キャリ シーズン3 第2回「対話と信頼~自分に信頼される、他者を信頼する」 - Togetterまとめ
■親キャリとは
親キャリとは「親になったわたしたちのためのキャリア勉強会」。
2012年の春から、年4回、3か月に一度自分のことを考える時間、として始めました。
親になってもいい仕事がしたい、自分らしさを感じていたい。
いろんなテーマを探索的に設けることで、ほんとうは話したかったこと、もやもやする気持ちの根っこにあったものを、少しずつ手に取っていける場にできたらいいなと思っています。
仕事・キャリアの悩みには、仕事でしか癒せないものもあるなぁと、私自身は考えています。
そしてその中には、「両立の悩み」「育児の悩み」にしないで済むものもあるかもしれなくて。
いい仕事がしたい。すみませんごめんなさいじゃなくて、ありがとうと言いたい。
そういう気持ちに、わたしたちそれぞれが、ゆっくり向き合う機会を一緒にもちたいと思っています。
■影響力を出す、引き出す
今季のテーマは『影響力を出す、引き出す』にしてみました。
自分の外に一歩だけ踏み出す。矢印を外に向ける。
みなさんのもっているいいものを周りに渡すこと
誰かのもっているいいもので返してもらうこと
そういうことをご一緒に考えてみませんかというお誘いです。
第1回は「自信とは何か、自信とのつきあい方」をゆるいテーマに、3人の方にお話をいただきました。(開催報告はこちら)
お三方それぞれのご経験と視点から、自分<を>信頼することに関連する、能力と行動に関するセルフイメージや価値を測るモノサシは、自分で選べるというメッセージを受け取ったように思っています。本当にありがとうございました。
「自分が」「自分を」信頼することについて考えた第1回に続き、第2回は
・「他者を」信頼する
・「自分に」信頼される
・そして対話に踏み出して相互作用のライブ感にダイブする
ということを考えてみたいと思いました。
テーマは「対話と信頼」としました。
■「コーチの帽子」体験のシェア
りんばらさん、かなこさん、さちえさん、めいままさんが昨夏に経験されたコーチング講座受講体験についてシェアしてくださいました。
パーソナル/関係性コーチの平田香苗さんに弟子入りされて、コーチになるための勉強をアレンジした講座で日常使いのコーチングスキルを学ばれたそうです。
(平田さんのHPはKarika Coaching - Karika Coaching / 平田香苗 コーチング)
コーチングのスキルや在り方を学んで、それを実践したときに自分や他者との関係に起こった変化を、4人のみなさんそれぞれの視点で語ってくださいました。
コーチも素の人間らしく過ごす時間があるわけで、意識してコーチとしての在り方やスキルをつかうときを「コーチの帽子をかぶる」と表現するそうです。
相手を信頼して対話に臨むことは、他者との関係をどのように変えるのでしょうか。
他者から影響を受けることにオープンであることを、どのような姿勢が支えてくれるのでしょうか。
当日していただいたスキルのご紹介は省きますので書籍等をご参照ください。
コーチング・バイブル―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション (BEST SOLUTION)
- 作者: ヘンリーキムジーハウス,フィルサンダール,キャレンキムジーハウス,Henry Kimsey‐House,Phillip Sandahl,Karen Kimsey‐House,CTIジャパン
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/06
- メディア: 単行本
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コーチング・バイブル(第3版)―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション
- 作者: ヘンリーキムジーハウス,キャレンキムジーハウス,フィルサンダール
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: Kindle版
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■欠けることのない完全な存在であるということ
コーチングは、自己の在り方が他者に影響を及ぼすことを教えてくれるそうです。
中でも基盤となるのは「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である(NCRW※)」というものの観方だそうです。
※People are naturally(N) creative(C), resourceful(R) and whole(W)
私にも欠けるところがない
あなたにも欠けるところがない
間にある関係にも欠けるところがない
という視点に留まる在り方が、他社との関係性を変えていくことについて、それぞれのご経験をシェアしてくださいました。
印象に残った言葉をいくつかご紹介させていただきますね。
以前は自分を理解してもらうためにたくさん話していた。でも、自分のことを話さなくても不安ではない自分に気がついた。「その人すべてに焦点をあてて」聴くことで、自分が相手に理解されない不安が消えた。
人は「欠けることのない存在である(NCRW)」という観方に立つことで、会社で語られる優秀さがひとつのモノサシの上の評価にすぎないこと、そこにとらわれて自分や他者をみていた自分に気がついた。
相手を完全な存在だと考えた時に営業スタイルが変わった。欠けているものを渡すことが価値だと思っていたが、今は光をあてて気づかせる視点提供こそが価値であり、単純な交換でないからこその面白さを感じている。
以前の親キャリでの課題だった「やってみたいことリスト※」で挙げたコーチングの勉強を、一緒にしたい人はいませんかとつぶやいたらたくさん仲間が集まった。「この指とまれ」のきっかけづくりもひとつのリーダーシップの形で、それでいいんだと気づいた。
※プライベートでやってみたいことをたくさんリストしてみる→人と一緒にやるやり方を考えてみる→できればリーダーシップを取ってそのことを始めてみるというワークを以前やりました。
どうしてそんなことを?とがっかりしたくなるような場面、相手を「欠けることのない存在である(NCRW)」と観ることで、完全な存在である彼女がそうするなら何か理由があるはず、と考えることができた。
自分も相手も悪くない完全な存在である中で、何ができるか?を考えるようになった。自分や相手を非難したり変えようとするのではなく。
I'm not OK / You're OK の箱になぜかいる自分。「完全で欠けることのない存在である(NCRW)」であるなんてことはあるわけないと思ったが、乱暴に信じてしまうととても楽であることに気がついた。「私のこと認めてくれるかな?」「本当は嫌な人なのかな?」などと考えないで済むようになったから。
みなさん異口同音に「まず最初に乱暴なまでに信頼してしまうこと」のパワーを強調していらっしゃいました。
「私も、あなたも、その間にある関係性も、欠けるところのない存在である(NCRW)」と決めてから世界を観ること。
私はみなさんのお話しを聴きながら、それは「正しくあきらめる」ということとも似ているなぁと思いました。
変えられないものについて嘆くことをやめたときに開ける世界。
過去と現在を反省したり責めたりすることをやめたときに開かれる世界。
ちょうどこんな本を読んで考えていたことと重なってしまったからかもしれません。
自分を責めやすいと感じる方はこちらの書籍もお勧めします。
■信頼することのチカラ
「他者を」そして「自分を」信頼することのパワーを、コーチング経験のシェア(スキル体験ワークもつくっていただきました!)によって感じることができました。
りんばらさん、かなこさん、さちえさん、めいままさん、ほんとうにありがとうございました。
今回、4名のみなさんに一つのセッションをつくっていただいたわけなのですが、みなさん同士の間にすでに信頼関係があったとはいえ、素晴らしいコラボをみせていただきました^^
お忙しい中準備の時間を割いていただくのは正直大変だったと思うのですが、コラボ体験や、ご自身の経験を語り直す経験を「発表者役得」ととらえていただいたことに感謝しています。
発表者役得、企画者役得というのはすごくあると、私自身この勉強会を企画していて感じます。多くの方にトライしていただきたい経験です。
みなさん今後ともよろしくお願いします^^
■自分の声を聴く、フォーカシング体験
今回気になっていたもう一つの信頼。
「自分に」信頼されること。
自分の直観に忠実になり率直でオープンであることの重要性はコーチングでも強調されるようなのですが、勇気をもって対話に踏み出すためには、自分<に>信頼されることが必要ではないかと思っています。
自分の気持ちや意図や要求を、きちんと伝えられる自分であること、自分を守れる自分であることが、他者から影響を受ける場に身を投じる際に役に立つと考えます。
おそらく、自分も相手も尊重した上での自己主張であるアサーティブネス(アサーティブ・コミュニケーション、アサーションなどともいわれます)はその一つの方法だと思っています。(第3回でひよこちゃんが取り上げてくれるようです♪)
今回は人に伝える一段階手前、自分の声を聴く方法である「フォーカシング」を取り上げてみたいと考えました。
じつは私は、私が何を感じているのかよくわからない感じがします。
何を感じているのか?何を望んでいるのか?そして望んでいないのか?
思ったより我慢していたり、気づいたらすごく緊張していたり、体が軽くなるほどうれしいことがあったり、身体の方がよく知っている私というのがあるなぁと。
フォーカシングはセルフヘルプの一手法であるということで、素人でも自分自身に施せるような手順が積極的に公開されています。
私はこちらの本などを参考にしました。
- 作者: アン・ワイザーコーネル,Ann Weiser Cornell,大沢美枝子,日笠摩子
- 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
- 発売日: 1999/09
- メディア: 単行本
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マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法
- 作者: 福盛英明,森川友子,村山正治
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
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今回はさちえさんがワークを用意してくださいまして、みなさんでプチ体験してみることができました!
あきこさんも経験談をシェアしてくださりありがとうございました^^
さちえさんのゆったりとした声かけに合わせて、自分の体の感じに「挨拶」をする静かな5分間を体験してみました。
日頃、たった5分でも、自分の体や心の感じにチューニングを合わせる時間ってもてていないなぁと思いました。
関係を大切にしようと思ったらまずは声を聴く。それは自分に対しても言えることだったんですね。練習を続けてみたいと思います。
■次回は「場をつくる、前に進める」
2回の勉強会を通じて、自分の在り方から自然と漏れ出す影響力が、少しずつ見えてきたような気がしています。
次回は、それをどのように温めて、なにかを前に進める力に変えていくか、そういうことについておしゃべりしたいと思っています。
ryoさん、はちみーさん、ひよこちゃん、よろしくおねがいします♪
次回勉強会は2015年2月22日(日)9:15~@五反田です。
[PC/スマホから] chosuke.rumix.jp/main.aspx?g=77…
[携帯電話から] chosuke.rumix.jp/x/main.aspx?g=…
フルタイムサラリーマン同士の共働きは15%?その半分は公務員?
東洋経済オンラインのこちらの記事の中で
ママが働ける環境を作るのは企業の責任です | プロフェッショナル対談 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
「ざっくり言うと全夫婦世帯のうち、フルタイムの共働きは15%です。この15%のうちの半分は、夫婦のどちらか、もしくは両方が公務員。企業で働くフルタイムの夫婦は、半分の7~8%になります。子供がいるとなると、さらに少なくなる。基本的に6~7割の女性は子供ができると仕事を辞めると言われているので、単純計算しても本当に数パーセントです。」
との記述があり、サラリーマン共働き夫婦世帯はそんなに少ないのか?!と驚きまして、政府統計の一次データにあたってみました。
■一次データ
夫婦を含む世帯数や夫と妻の就労状況は総務省統計局の『労働力調査』にあります。
2013年のデータで
・夫婦のいる全世帯は2927万世帯
です。
■夫婦の就業状態
便宜上、夫の就業状況を軸に見ていきます。
夫婦のいる2927万世帯のうち夫が農林業74万世帯、夫が無業732万世帯。
残りの2120万世帯が、夫が非農林業の就業者である世帯です。
妻の就業状態別にみると
・共働き(就業者同士) 1342万世帯
・夫片働き(妻無業) 851万世帯
(・ちなみに妻片働き(夫無業) 117万世帯)
です。共働き:片働き比率は、6:4くらいですね。
自営業・家族従業者である238万世帯を除き、夫が雇用者であるのが1876万世帯です。
この1876万世帯を妻の就業状態別にみると
・共働き(雇用者同士) 1078万世帯
・夫片働き(妻無業) 761万世帯
(・ちなみに妻片働き(夫無業) 103万世帯)
です。共働き世帯が6割弱というところです。
そのうち記事で言及されている「フルタイムのサラリーマン」に該当するのは、
・非農林業の雇用者で週35時間以上働いている同士の世帯 402万世帯
かと思います。
全夫婦世帯のうちフルタイムの共働きは
・402万世帯(週35時間以上同士)/2927万世帯(夫婦のいる全世帯)=13.7%
確かに15%程度です。
ちなみに共働き雇用者世帯に占める割合は、
・402万世帯(週35時間以上同士)/1078万世帯(雇用者同士)=37.3%
約4割です。
さらにちなみに残りの6割は、夫・35時間以上&妻・休業または35時間未満 520万世帯、夫・休業または35時間未満&妻35時間以上 34万世帯、両方またはいずれかが役員の場合でした。
夫婦と子どものいる世帯に限定すると、世帯総数1665万、共働き世帯(非農林雇用者同士)734万世帯、フルタイム共働き世帯(週35時間以上同士)255万世帯なので、
フルタイム共働き比率は、
・夫婦と子どものいる全世帯のうち15.3%
・共働き世帯のうち34.7%
あれこれ書き連ねましたが、まとめると
・共働き:片働きの比率は6:4くらい
・フルタイムサラリーマン(週35時間以上働く雇用者)同士の世帯は、夫婦のいる全世帯のうち15%程度、共働き世帯のうち4割弱
ということのようです。
■共働き世帯の公務員比率
次に「夫婦のどちらか、もしくは両方が公務員」という記述について。
この条件の世帯数をかなりしつこく探したのですが、統計を見つけることができませんでした。(これ、ちゃんと出所知りたいです!!)
替わりに、「2人以上の世帯における世帯主の配偶者の女性」の職業を調べたところ
・雇用者1224万人
・正規雇用 418万人
・官公(病院や学校なども含むいわゆる公務員) 117万人
となっています。
・117万人(配偶者女性のうち公務員の人)/402万世帯(週35時間以上同士)=29.1%
この数値に夫のみ公務員という人が加わって、一方配偶者公務員女性でフルタイムでない人の分が差し引かれたとき、どうなんでしょう、半分にもなるのかな??
ちなみに「2人以上の世帯における世帯主または世帯主の配偶者(男女合計)」では329万人で、夫婦のいずれかまたは両方が公務員の世帯は半分以下になるはずですからMAXで165万世帯、実際はそれ以下になるはずです。
・165万世帯(公務員共働き世帯の最大値)/402万世帯(週35時間以上同士)=41.0%
この読み方だとフルタイムの共働き世帯のうち、夫婦のどちらか、もしくは両方が公務員の世帯は多くて4割という結論です。「フルタイム共働き世帯の半分は公務員」は、ちょっと多すぎる???
ちなみに夫婦と子供のいる世帯に限ると、「2人以上の世帯における世帯主または世帯主の配偶者(男女合計)」は278万人。先ほどと同じように2で割って世帯数のMAXは139世帯。
・139万世帯(公務員共働き世帯の最大値)/255万世帯(週35時間以上同士)=54.5%
5割超えました!
でも公務員同士の夫婦も多いと思われるので、やっぱり5割はちょっと多いかなという印象があります。
出典が知りたいな。
資料の読み間違いの可能性もあるので、誤りにお気づきの方はぜひご一報ください。
■6~7割の女性は子供ができると仕事を辞める
女性の労働力率の「M字型カーブ」として出産後の女性の退職傾向はよく知られます。
国立社会保障・人口問題研究所の第14回出生情報基本調査によると、2005年から2009年のデータで、初婚同士の夫婦の妻の結婚退職は25.6%、61.0%が結婚後も就労を継続していますが、第一子の出産前後も就労を継続する妻は全体の26.8%にすぎません。
出産前から無業だった人を除くと、就労していた人のうち62%が出産を機に退職しています。
また、出産後の妻の正規雇用比率は15~20%程度で、末子が3~5歳になって就労率が上昇しても、正規雇用比率は低下しこそすれ上昇することはなく、再就職はほとんどがパートタイム就労である様子が伺えます。
■(おまけ)女性の賃金は男性の7割
このような就労状況を反映して、OECDのジェンダー・ギャップ報告書では、フルタイム就業の女性の賃金は平均して男性の-26%(2012年)だそうです。年々改善してはいますが、年齢が上がるほど差が大きくなります。
2012年時点ですが、子持ちである場合には6割減という記事もありました(残念ながら元データは見つからず)。
検証は以上です。
ちょっと裏を取ろうと思ったら思わずいろいろひっくり返すことになってしまいました。せっかくなのでメモしておきました。でも育児期の就労まわりでよく言われる統計データの最新数値をこの機会に確認できてよかったです。
一次データの読み込みには苦手意識があったのでいい機会になりました^^